年代記

ArcheAgeのストーリーや世界観

ヌオンと偉大なドラゴン - ミサゴン

古代の大陸には、今では消え去った伝説の種族たちが暮らしていた。翼を持つ戦士イフナ、イフナの敵であった邪悪な蛇ナチャッシュ、そして黒い肌をしたヌオンである。

イフナとナチャッシュが互いを滅ぼすために果てしなく争う間、ヌオンは比較的離れた地で王国を築くことに力を注いでいた。ヌオンが作った巨大な都市と城壁は、今日では廃墟となってなお威厳をたたえている。旧大陸から移り住んだエルフが、その廃墟を自分たちの住処に選んだのもそのためだろう。体格の大きいヌオンが作った都市はエルフの体には合わなかったが、エルフはむしろその不便さを歓迎した。

穏やかな時代は長く続かなかった。空を覆う巨大な影が現れたことで、平和と安息はヌオンから遠い言葉となった。この世界に初めて龍が現れた瞬間だった。

後に“ミサゴン”として知られるこの龍は、まるで一つの王国が空を飛んでいるかのような途方もない巨体を持っていた。頭上に現れれば、真昼でさえ夜へと変わった。ただしミサゴンが地上へ降りてくることはなく、誰かを攻撃することもなかった。また、誰とも言葉を交わさなかった。

ほどなくして、ミサゴンよりは小さいが、この世界の種族よりははるかに大きな龍たちが次々と現れた。どこから来たのか、誰にも分からなかった。別の次元から渡ってきたのだろうか。ヌオンは龍族の本拠地に次元門のようなものがあるのではないかと推測したが、確かめた者はいなかった。龍族はためらいなく、自らの領土を広げていった。

ヌオンは、龍族がミサゴンと関係していると確信した。大きさは違っても姿が似ており、その後の経験から、ミサゴンの影の下に入った龍は強くなると知ったためである。

龍たちが初めからヌオンを敵と見なしていたわけではない。むしろ先に龍を敵と見なしたのはヌオンだった。

龍が初めて現れてから小さな衝突は続いていたが、それだけであれば、二つの種族はやがて対話を試みたかもしれない。だが、ヌオンにはそうできない理由があった。

突如として現れ、空を覆ったミサゴンは、ヌオンにとって脅威だった。いつか他の龍族のように地上へ降り、火を吐くのではないかと恐れたとしても無理はない。もしそうなれば、ヌオンの王国は半日も経たずに消え去ってしまうだろう。

頭上にミサゴンがいる限り、龍族がどれほど理性的な提案をしても、それは脅威でしかなかった。古代種族は、その威厳ある姿と同じく強靭に運命へ立ち向かう者たちだった。勝ち目がないように見えても、ヌオンは龍を追い払うと決意した。

龍は恐るべき敵だった。戦争は数百年にわたって続いた。常に交戦していたわけではない。短い平和が訪れると、ヌオンは龍を防ぐための城壁を築き、飛来する龍を迎撃し、その攻撃に耐えるためのさまざまな武器や防具を考案した。

次第にヌオンは龍との戦いに長けていった。初めは数人の英雄が個別に龍を狩ることに成功した。やがて迎撃戦術が確立されると、組織的に龍を狩り、墜とし始めた。龍はヌオンの城壁の上を軽々しく飛び越えられなくなった。

ヌオンはいつしか自らを“ドラゴンハンター”と呼ぶようになった。当時、ほかの地に住む種族には彼らのように龍を狩れる者がいなかったため、ヌオンは大きな誇りを抱いた。

龍を狩った英雄たちの名は、長く称えられた。その中に、ベサラという英雄がいた。ベサラは最初に龍を狩った七人の遠征隊の一員であり、龍狩りの技を伝えた人物だった。彼は老いてなお、龍狩りの名手であった。龍たちが次元門ではなく、ミサゴンの懐から現れたのだと主張したのも彼だった。

その頃、龍との戦いに自信を深めたヌオンは、ついにミサゴンを狩る計画を立てた。

初めは、触れることすら不可能に思えた。しかし、より強い龍を狩ることに成功するにつれ、ミサゴン狩りはヌオンの最終目標となっていった。

もちろん、ミサゴンはそれまでどの戦いにも関わったことがなかった。それでもミサゴンの影が落ちる場所では龍たちが強くなり、龍たちはミサゴンを崇めていた。

ヌオンがミサゴンを捕らえようと言い出すと、ベサラは不可能だと言い切った。若者たちは、ベサラが老いて気概を失ったのだとささやいた。ほどなくしてベサラは南へ旅立つ際、「お前たちのような若造ではミサゴンの相手にならない、自分が直接狩る」と言い残した。

韓国公式サイト『ルシウスの記録』より