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『ArcheAge』中国で復活。日本からはプレイ不可か、開発元には批判の声も

2026.06.17
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6月15日、オンラインゲームのリパブリッシングを主な事業とする中国企業・創天互娛は、『ArcheAge』を『上古世纪归来』として中国本土向けに再リリースすることを発表した。あわせて、6月26日よりクローズドβテストにあたる「先駆テスト」を実施することも明らかにしている。

『上古世纪归来』は、創天互娛がXLGAMESと正式なライセンス契約を結んだうえでサービスされるとみられ、運営だけでなく、開発も創天互娛が行うとのことだ。

しかし、この発表に対しては期待だけでなく、不安や批判の声も上がっている。

リパブリッシングとは

リパブリッシングとは、過去にサービスされたものの、継続が困難となり終了したオンラインゲームの知的財産(IP)の権利を整理・買い取り、再びプレイできるようにするビジネスモデルを指す。

一見すると、終了したゲームを再び遊べるようにする救済策にも見える。しかし実態としては、すでに大きな収益が見込みにくい旧作タイトルを低コストで再運営するケースも多く、十分な開発投資やサポートが行われないまま、最低限の保守だけで延命される例も少なくない。

そのため、リパブリッシングという手法そのものに対しては、古いIPを安く買い取り、懐古需要を利用して収益化するビジネスだと見る向きもある。

今回の『上古世纪归来』で特に問題視されているのは、創天互娛が運営だけでなく、今後の開発にも関与するとされている点だ。

オンラインゲームにおいて開発権を外部企業に渡すということは、ゲームのソースコードや開発環境など、タイトルの根幹に関わる情報を渡すことを意味する。これは通常のライセンス契約よりもはるかに踏み込んだ判断であり、開発元にとっては最終手段に近い選択とも言える。

XLGAMESは近年、経営面で厳しい状況が続いており、今回の契約も会社の運営資金を確保するための苦肉の策であることが予想される。

また、サービスが継続しているArcheAgeのロシアサービスやArcheWorldは、わずか数人でサービスをかろうじて維持しているとされており、『上古世纪归来』の開発サポートは行わず、ライセンス料のみがXLGAMES側に支払われる形になる可能性が高い。

しかし、長年にわたり育ててきた『ArcheAge』を中国の会社に委ねる形となったことに対し、コミュニティでは「金銭目的で我が子を売ったのではないか」という批判も出ている。少なくとも、シリーズを支えてきたファンにとって、簡単に受け入れられる話ではないようだ。

『上古世纪归来』について

公式サイトでは、『上古世纪归来』について、シームレスなオープンワールド、海上コンテンツ、生産・貿易システム、14の適性などが紹介されている。既存の『ArcheAge』のコアコンテンツを維持し、かつてのプレイ体験の再現を前面に打ち出しているようだ。

ただし、現時点で公開されている内容を見る限り、アピールされているのは既存の『ArcheAge』がもともと持っていた要素が中心であり、新たな独自要素や大規模な改善については不透明だ。

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運営会社・創天互娛について

創天互娛は、2015年設立の中国ゲーム会社で、サービス終了済み、あるいは長期運営を終えたクラシックPCオンラインゲームの再展開を主な事業としている。

過去には『グラナド・エスパダ』や『スペシャルフォース』など、2000年代から2010年代に人気を集めた古いPCオンラインゲームを中国向けに再リリースしている。同社は「開発・運営一体」を掲げているが、これまでの実績を見る限り、大規模なコンテンツ追加や改編アップデートを行うのではなく、既存タイトルの保守や再運営を中心とする企業だ。

そのため、『上古世纪归来』についても、完全な新生版や本格的なリメイクを期待するのは早計かもしれない。

むしろ懸念されるのは、『ArcheAge』ほど複雑な経済・PvP・生活システムを持つMMORPGを、創天互娛が本当に長期的に管理し、改善していけるのかという点だ。『ArcheAge』はかねてより運営・維持コストの高さが問題視されており、古代装備実装に伴う収益性の悪化も相まって、サービスとしての採算性は年々厳しさを増していたようだ。

『ArcheAge』中国サービスについて

『ArcheAge』の中国サービスは、2015年よりTencentによって運営され、2024年にサービスを終了した。

ゲームそのものの評価は低くなく、海戦、貿易、住宅、裁判、自由度の高い生活コンテンツなどは、中国プレイヤーからも一定の支持を受けていた。

一方で、不正利用者やRMT業者、BOT、チートの問題を長く抱えていた。その結果、一般プレイヤーの体験が損なわれ、ゲーム内経済の健全性にも影響が出たと見られる。

また、収益性の低さからか、PvPや重課金層向けの調整が目立つようになり、ライト層が定着しにくい状況もあった。

日本からプレイできるのか

結論として、日本から『上古世纪归来』をプレイするのはかなり困難だと見られる。

中国ではオンラインゲームをプレイする際、実名、身分証番号、電話番号などによる本人確認が求められる。創天互娛の会員登録自体は海外からアクセスできる可能性があるものの、実際にゲームをプレイする段階で中国本土の身分証や電話番号が必要になる可能性は高い。

また、『上古世纪归来』はあくまで中国本土向けサービスとして発表されており、日本展開やグローバル展開については一切発表されていない。

(出典:17173