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ArcheAgeの生みの親ソン・ジェイク氏、生成AIを活用した新規開発プロジェクトを公開
『ArcheAge』の生みの親として知られるソン・ジェイク氏が、Xで生成AIを活用した新規開発プロジェクトを公開した。
ジェイク氏は、自宅でブラウザ上で動作するオープンソースのMMOを一人で開発していると投稿している。プロジェクト名はOpen MMORPGで、GitHub上にソースコードと開発ドキュメントが公開されている。
皆さん、お元気でしょうか。私は会社を辞めて少し休んだあと、家でこういうものを作っています。ブラウザで動作する、オープンソースの一人開発(+AI)MMOです。
本作は別途インストールすることなく、Googleアカウントでログインすることで、ブラウザから直接プレイすることが可能だ。詳細なプレイ方法は、開発ドキュメントを確認してみてほしい。
Open MMORPGの大きな特徴は、AIと人間が同じ世界で、同じプレイヤーとして遊ぶことを目指している点だ。単なるNPCや補助キャラクターではなく、AIが人間のプレイヤーと同じルールで世界に参加し、移動や会話、行動を行う存在として扱われる。
AIキャラクターにはLLM(大規模言語モデル)が活用されており、決められた台詞を返すだけでなく、状況に応じて人間らしく会話したり行動したりする。人間とAIが同じ世界で出会い、ともに冒険する、まるで空想のようなプロジェクトと言える。
(Open MMORPG/キャラクター作成画面)
ゲームの舞台は、32km四方の広大なファンタジー世界だ。地形や川、海岸線、集落をつなぐ道などが生成され、昼夜や季節、2つの月といった世界の変化も用意されているという。
(Open MMORPG/プレイ画面)
MMORPGらしい要素としては、ハウジング、装備、インベントリ、チャット、リアルタイムのマルチプレイなどが実装されている。最大4階建ての家づくりや家具配置、落としたアイテムを他のプレイヤーが拾える仕組みなど、昔ながらのオンラインゲームらしい手触りも意識されているようだ。
(Open MMORPG/プレイ画面)
なお、ゲームとしての完成度が低いという指摘に対してジェイク氏は、「まだあまり面白くない。一人開発には限界がある」と発言している。
ジェイク氏は、開発にも生成AIを活用している。ゲーム内の素材はAI生成で制作されており、約50曲のBGMもAI音楽ツールで制作したとのことだ。
ソン・ジェイク氏は、1994年にネクソンを共同創業し『風の王国』の開発に携わった、韓国オンラインゲーム第一世代の開発者だ。その後、NCソフトで『リネージュ』を手がけ、2003年にはXLGAMESを設立して『ArcheAge』を生み出した。
なお、ジェイク氏は既にXLGAMESを退社しているため、本作は『ArcheAge』の続編や関連作ではないことには注意したい。
AIが入ったキャラクターが人間と同じ世界で行動するようになれば、MMORPGの大きな課題でもある人口不足を補える未来も、そう遠くないのかもしれない。オンラインゲームの歴史を作ってきたジェイク氏が、生成AIとMMOをどのように結びつけようとしているのか、非常に興味深い実験と言えそうだ。
(出典:ソン・ジェイク氏 公式X)